ケイキパウの作り方を紹介します。
今回は生地を縦に半分に切って繋げる縫い方で、少ない用尺で仕上げます。
生地幅にもよりますが着丈40cmくらいまでかな。
こどものパウは大人に比べて縫う距離が短く簡単にできます。
洋裁は縫う人によって色々方法があるので私なりの縫い方です。
何枚か自分のパウやこどもパウを縫っての反省も含め、早く綺麗に仕上げる方法を考えました。
これから作る方の参考になれば幸いです。
少しでも詳しくわかりやすく…と思い書いたら長くなりました。
そんなことわかってるよ〜って方は飛ばしながら読んでください。
縫い方の写真は自分のパウを作りながら写真を撮ったので色が違いますがご了承ください。
用意するもの
⚫︎生地1m
⚫︎ゴム 6コールまたは8コール 1.2m
⚫︎糸(60番)
⚫︎ステッチ定規
⚫︎生地1m
切って繋げるので生地の柄は総柄で天地のない柄がおすすめです。
ハワイアンプリントによくある裾のみ柄のプリントの生地では半分は柄もう半分は無地という個性的なパウになるのであまりおすすめではありません。
(完全に無地と柄の切り替えならそれもアリかも)
そして細かい柄がおすすめです。こどもサイズは小さいので大柄より小さい柄のほうが何の柄かがわかりやすいです。
⚫︎ゴム 6コールまたは8コール 1.2m
3本ゴムのパウにしあげます。40cm×3本で1.2mです。
長めに設定しているので小さい子にはもっと短くてもいいかもしれません。
完成してから調節でもOKです。
ゴムは肌着用のソフトゴムではなく強力ゴムがおすすめです。
試しにソフトゴムで作ってみましたが、着用感がとっても不安!
ゆるすぎてゴムをかなり締めないとずり落ちます。
パウはこどもでも強力ゴムがいいと思いました。
⚫︎糸(60番)
ケイキパウは横幅が2m×ゴム三本分と裾のステッチ計7本=14m
これが上糸と下糸必要なので計28mは必要です。結構なくなります。
家にストックのある色(白とか黒)以外は生地を購入時に一緒に糸を買うことを強くおすすめします。(私はパウを縫っている間に糸がなくなり、買いに走った経験があります。)
⚫︎ステッチ定規
これはなくても作成できますが、あると断然早いです!
「ずれてくる」「押さえとぶつかり邪魔」など言われますが私がパウを縫うときは必須です。
ステッチをたくさん入れたい時に印つけをしなくていいのでとても便利!
写真は左から日本製大黒ミシン産業のステッチ定規、ユザワヤで購入した家庭用ミシン対応ステッチ定規、マグネット定規
左と真ん中のステッチ定規は押さえに取り付けて使用します。
こんな感じで取り付けます。
ユザワヤで購入したものより日本製の大黒産業のほうがガイドの板がまっすぐで使い易いです。
右のマグネット定規は裾のステッチに使用します。
布端からの距離が正確にできる、取り付けが簡単なのでこちらも便利です。
作り方
いよいよ作り方です。行程は簡単に言うと6つ
①裁断
②仕上がり線でアイロン
③脇縫い
④ウエストのステッチ
⑤裾の始末
⑥ゴム通し
直線縫いしかなく簡単です。④ウエストのステッチが一番の山場かな。
では①から細かく説明していきます。
①裁断
生地を縦半分にカットします。
私は5cmくらいはさみを入れて裂いてしまいます。
裁断時間が早いのと、地の目が通るのではさみで切るより歪みがないからです。
次に布端を処理します。
私はロックミシンでほつけどめをします。
裂いた場合、生地端のフサフサしている部分をカットしながら縫います。
家庭用ミシンだったらジグザグミシンか、布端から0.5cmのところをまっすぐ縫いでもOKです。
その場合はフサフサしている部分はそのままのほうが余分にほつれてきません。
②仕上がり線でアイロン
直線縫いで距離が長いので縫う前にアイロンします。
理由は縫い終わった立体のものより縫う前の平面のものほうがアイロンしやすいからです。
今回は総柄で天地がない生地を想定しているので、生地を切った部分が裾、みみがウエストになります。
切ったほうを1.5cmの完全三つ折りにします。
まず3cmでアイロンし、それをさらに半分にアイロンします。
次に裾から出来上がり着丈+1〜2cmの所でアイロンします。
これはギャザーで着丈が短くなるので気持ち長めに設定するからです。
このアイロン前に表側にチャコで30cm程度間隔の場所に印をつけておくとアイロンが早いです。(表を見ながらアイロンするので表側に印をします。)
③脇縫い
一方は上から下まで、一方はゴムを通す部分を縫わずに残します。
先にアイロンで折っているので、一度広げて、折り目は合印代わりにして縫い合わせます。
ゴムを通す部分はウエストの仕上がり線からみみに向かって1.5cm先から
5.5cmを縫わずに開けておきます。
縫い合わせ後に縫い代を割りアイロンします。
この作業をするとしないとでは仕上がりが全然違うので面倒ですがやってほしいです!
アイロンが終わると下の図のような形になります。
ここでより丁寧に仕上げる場合
ゴムを通す部分をぐるっと囲んでステッチすると綺麗に仕上がります。
脇縫いで開けた部分は2〜3回返しぬいするとより強度が上がります。
④ウエストのステッチ
ゴムを通す部分のステッチです。
ウエストの仕上がりから1.5cmから1本目スタート
1.5cmあけて2本目、0.5cmあけて3本目、1.5cmあけて4本目、0.5cmあけて5本目、0.5cmあけて6本目
わかりにくいですね 笑
図にするとこんな感じです。
3本ゴムなので合計6本ステッチを入れます。
この行程で先程のステッチ定規が役に立ちます。
印つけなしでこの6本が縫えるのでかなりの時間短縮です。
直線縫いが2m×6本で12m。ちょっと長いですがここを乗り切ればほぼ完成したようなものです!
ここで私の工夫
長い距離を何本も縫うのって途中で心が折れそうになります。
そんな自分を励ますために、半分の距離の場所に印をつけています。
こんな感じで
ここで半分だよ!あと半分がんばれ!と自分を奮い立たせるためです。笑
⑤裾の始末
始めにアイロンで三つ折りしているのと、前行程で6本もステッチをいれているので裾上げはとっても楽に感じるはずです!
ここではマグネット定規を使います。
これでステッチを落としてしまう確率が格段に減るのと、もし②のアイロンで失敗していても裾からのステッチ幅を一定にできます。
写真のように生地端をマグネット定規にぶつかるように合わせていきます。
布がこれ以上右にずれないのでステッチが落ちにくいです。
⑥ゴム通し
1本づつだと2本目3本目が通しにくいので一気に通します。
普通のゴム通しは5〜6cmしかないのでぐるり通すと日が暮れます。
家庭にあるもので長くてゴムを通せるもの…考えた結果、私は割り箸で通しています。
割り箸は割らずに、ゴムを割れ目のところにぎゅっと挟みます。
反対側のゴムは写真のように3本でまとめて結んでおきます。
割り箸にゴムを挟んでいると割り箸が割れてしまいました 汗
しかし割り箸ストックがなかったのでかなりきつく固結びして固定しています。
3本を一気に通していき、最後にまとめておいた3本を解き結び直します。
完成です!
さらに丁寧に仕上げる場合、裾のステッチを縫い終わった後アイロンで見た目が綺麗に整います。
お疲れさまでした!長くなりましたが直線縫いなのでやり始めると意外と簡単です。
ウエストのステッチでめげそうになりますが、そこを乗り越えれば完成間近です。
ケイキパウは大人の半分くらいなので、お気に入りの生地でぜひ作ってみてください。